令和5年度 実証事業 - 米の生産コスト低減に向けた取組

 イケマコが参加している佐賀県産米生産コスト低減対策協議会は、令和5年度に米の生産コストを低減するための実証事業を実施しています。この協議会は、県、3市町、農業者(5経営体)などが連携し、総面積73ヘクタールの水稲作付面積(中山間地を含む)で取り組んでいます。

 

昨年度の生産コストは13,294円/60kgでしたが、今年度は12,313円/60kgと1袋あたり981円のコスト削減を達成しました。この成果は以下の技術導入によるものです。

  1. ドローン播種

    • 種まき、育苗、苗移動、田植えの時間を大幅に短縮。従来の方法では10アールあたり228分かかっていた作業が、ドローン播種の導入により55分に短縮されました。
  2. 水位センサー

    • 田植え前後の水管理時間を削減。従来の方法では10アールあたり150分かかっていた水管理が、センサーの導入により37.5分に短縮されました。
  3. ラジコン草刈機

    • 堤や畦畔の草刈り時間を短縮。従来の方法では40分かかっていた草刈りが、ラジコン草刈機の導入により28分に短縮されました。
  4. ロボットトラクター

    • トラクター作業時間を削減。従来の方法では10アールあたり90分かかっていた作業が、ロボットトラクターの導入により45分に短縮されました。

これらの取り組みにより、佐賀県産米の生産コストが大幅に削減され、効率的な農業経営が実現しました。最新技術を積極的に導入することで、生産者の負担を軽減し、高品質な米の安定供給が図られています。これからも私達はこの取り組みを通じて地域農業の発展に貢献していきます。

イケマコ通信

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